Blog(23) 研究:Is chicken soup good for the soul?
2025.12.01
皆さん、おはようございます。冬時間に変わってからというもの、午後3時半には外は真っ暗。だんだんと鬱々として冬の訪れを感じているウィーンです。
今日から12月!!お盆が過ぎてからは時間があっという間にすぎると言いますが、時が経つのは本当に早いですねぇ。
私たち家族はというと、前回のブログでも書きましたが、私がまず体調を崩し、現在P氏が体調不良、その風邪を私が貰いそうな不穏な気配を感じております(笑)
休み前までに終わらせないといけない仕事が山のように溜まっているので、体調を崩している場合ではないのです、、
皆さん、風邪の予防といえば、何をしますか?
暖かくする、マスクをする等、色々な対処法があると思いますが、栄養のある食事をとる、というのも手ですよね。
特に西洋圏では、風邪の予防・対策としてチキンスープをよく食べます。P氏も土曜から、チキンスープの出汁を野菜とチキンから取り、自前のチキンスープを作って風邪と格闘中なのです。チキンスープに関しては、有名な本に「Chicken soup for the soul」があります。チキンスープは健康に良い、というところから、チキンスープのように心温まる1000のストーリーを集めた本ですね。
チキンスープを筆頭に、世の中には伝聞的に伝わってきた風習がたくさん存在します。肌パックとしてきゅうりを使う、鼻が詰まった時はハーブティーを大量に作って匂いを嗅いでみると詰まりが治るなどなど、科学的に証明されていない(あるいは、それを知らない)けれど、おじいちゃんやおばあちゃんの代から語り継がれている風習は、伝聞的証拠(アネクドータルエビデンス)と呼ばれます。
そこで昨晩、P氏が作ってくれたチキンスープを飲みながら疑問に思いました。チキンスープって、他のスープと比べても、本当に心や身体にいいの、、?
ということで、本日は福岡女子大学の研究グループの論文を読んでみましょう!
Midoh, N., & Noguchi, T. (2009). Effect of chicken soup intake on mood states and peripheral blood flow in humans. Journal of health science, 55(1), 56-61.
チキンスープが気分状態と末梢血流に及ぼす影響についての実験論文です。
この実験は30名の健康な被験者さんを対象に行われました。実験参加者は、2週間にわたり、チキンスープ(実際のチキンから出汁をとったスープ)、あるいはチキンスープに似た成分・匂いを使ったパウダーを使ったプラセボスープを飲みました。この時、実験者者本人は、実際にチキンスープを飲んでいるのか、プラセボスープを飲んでいるのかは知らされていません。実際のチキンスープから得られる効果に対する期待が結果に与えるプラシーボ効果をコントロールするためですね。
実験開始の初日、そして2週間が経過した後に、気分状態と生理指標(血圧、心拍、末梢血流など)が測定されました。
初日と2週間後の測定結果を比較したところ、
・チキンスープを2週間にわたり食べた場合、緊張・不安感が有意に減少し、この結果は、プラセボスープには見られなかったこと。
・スープを食べた直後には、チキンスープ・プラセボスープの両方で末梢血流が改善したこと。
・2週間後の測定結果では、チキンスープを飲んだグループの末梢血流改善が、プラセボスープグループよりも有意に高かったこと。
以上の3点が分かったそうですが、チキンスープがなぜ、他のスープとは違った効果を示すかについては、検証の余地がある。とのことです。
他の論文もさらっと見ましたが、チキンスープが心身に良い影響を与えてくれるのは繰り返し実証されているようです。
みなさんも、風邪を引いたらチキンスープ。是非実践してみてください。
Bis Bald!