Blog(16) 日常:読書の秋、読むのが苦手な私
2025.10.31
ハッピーハロウィン!
朝のお散歩でも、子どもたちが仮装をして学校に向かっている姿をたくさん目にしました。かわいいですね~。なんと、もう10月も最終日。気づいたら2025年も終わってそうな勢いで時が流れていきますね。
昨日は非常に楽しい一日でした。日本の研究者の方々とミーティングをした後に、研究室の卒業生とランチをして、午後職場に戻り、夜はピラティスをして終了、という感じでした。色々な人たちとの会話の中で、なぜか「自分が苦手なこと」に立ち返ることが多かった一日だった気がします。一日の中で、なぜか同じ話題が繰り返し出てくる日って、皆さんありませんか?偶然なのか、私がその会話を誘うような話しかたをしているのか、定かでないですが、昨日はそんな一日でしたね。
苦手なこと、私はたくさんあるんですが、その中でも、私は読書が大の苦手です(笑)
これ研究者としては結構致命的なんですが、私は本当に読書が苦手なんですねぇ。では、この苦手を掘り下げていきましょうか。
まず、私は読むのが非常に遅いです。そして文字を読むことから何かを理解する、というのが得意ではありません。読んでいても、その内容が頭から同時に抜けている感じがします(笑)論文とかを読んでいても、読んだ後に「この論文何がいいたかったんだっけ…」という感じで、何回も読み直さないと内容がそもそも頭に入ってきません。なぜ頭に入ってこないかというと、読んでいる間にめちゃくちゃマインドワンダリングしてるからだと思います。
例えば、なんでもいいんですが、小説である文章を読んだとき。「その日は、雲一つない秋晴れだった。」という文章があったとしましょうか。この文章が情報として入ってくると、私の思考は四方八方に飛び散り始めます。「あぁ、今日ウィーンも晴れてるぁ。」「秋晴れって普通の晴れの日と何が違うんだ?」「お天気いいから洗濯物外に干せるな!!」「じゃあ今買い物に行った方がいいのか?!買い物行こう!」
本当にこんな感じで、「読む」という行為に集中して、継続するのが非常に下手くそなので、時間がかかるし理解が追い付かないんですねぇ。職業柄、論文や本を読まないといけないことが多くて本当に困っていることでもあります。思考が発散してしまうので、何かを読み終わるまでにありえないくらい時間がかかっちゃうんですねぇ。いやぁ困った困った。なので、私は誰かがスライドで発表をしていたり、人と話しをしているときの方が物凄く集中できます。論文、書籍なども、文章としてではなく、違うフォーマットで理解できればいいのになぁ、というのは結構前から思っていることです。
そんな私ですが、一番読むのが得意なのはエッセイです。その人の考えとか、内言(音声として外には出ない、思考するための内面的な言語)について書かれていると、集中して読むことができます。結局、「人間」一人一人が何を考えて、どういう選択をして行動をとるのか、というところにめちゃくちゃ興味があるんでしょうねぇ。それは本当に一貫しています。
そしてもう一つ、作家の辻仁成さんの文章だけは、全てを集中して読むことができます。本当に素敵な文章を書かれる方です。「冷静と情熱の間」という小説を読んで、辻さんの存在を知ったんですが、この小説はなぜか、一文一文をスッと理解することができました。この小説自体、構成が面白くて、RossoとBluという二冊からできています。アオイと順生という二人のラブストーリーを描いた小説なんですが、Rossoは江國香織さんが、Bluは辻仁成さんが執筆されています。Rossoはアオイの視点が書かれており、Bluには順生の視点が書かれているんですねぇ。二人の両視点から炙り出される、事実というものの曖昧さも、この小説の醍醐味だと思います。昔の小説ですが、本当に素敵な内容なので皆さんにも是非お勧めです。
この小説を読んでから、辻仁成さんの本は一通り読み漁りました(笑)中でも大好きなのが、辻さんのエッセイ本。「パリの空の下で、息子とぼくの3000日」「犬と生きる」。この二冊は、私のお守りなのです。お風呂に入っているときにいつでも読めるように、この二冊だけは絶対にお風呂場に置いています。
海外での生活、犬との生活など、自分の生活との共通点が多いので、共感できることが多いのももちろんですが、辻さんのエッセイから読み取れる心情や考え方は、なぜかダイレクトに受け取ることができます。本を読んでいるだけで、なぜかその人を、昔からよく知っているような、不思議な感覚におちいるのです。辻さんの書籍に出会うまで、私は本当に読むこと、読書が嫌いだったんですが、今は自分が好きな作家さん、本がある、ということが不思議と自信につながっていたりします(笑)
私だって本読めるもんね!みたいな(笑)
こういう出会いとか、巡り合わせとか、私は大事にしたいので、この二冊の本たちは、死ぬまで私の横に寄り添い続けるでしょう。
読書の秋、皆さんの好きな本はなんですか?Bis Bald!
本日のコーヒー/マリメッコちゃん♡
